2021年2月1日をもって70周年の節目を迎えることができました。企業の寿命は30年と言われる中、その倍を超える歳月を重ねられたことは、ひとえに社員の皆様とそのご家族、協力会社の皆様の支えがあってこそ、と感謝の念に堪えません。

1951年、吉備津の地において私の祖父が吉備津神社の屋根葺替え工事の足場づくりを手がけたことに端を発します。その後送電鉄塔の基礎工事に携わらせていただくことになり、定期的な屋根の葺替えとともに現在まで続いており、当社事業の柱となっています。鉄塔設置の技術は現在のもう一つの柱である通信塔設置事業にも及んでいます。現在でも総合建設業として幅広く展開しておりますが、鉄塔設置工事を当社随一の強みとし、重きを置いて一心に技術を磨いてきたことが評価につながっていると考えています。

長く続いた不況やその都度の時代のうねりに揉まれ、順風満帆とは決して言えない道のりでありました。しかしこれまでの地域や取引先様からのご厚情に応えるため、まっすぐに誠実に取り組んできたことに誇りを持っています。これからも時代にあわせた運営を貫きながら、人と地域への感謝を忘れずまい進する所存です。

昨年から続くコロナ禍のただ中において、苦労の多い時代ではありますが、共に力を合わせて乗り切っていけると信じています。皆様の変わらぬご健勝とご多幸をお祈りして、記念の挨拶とさせていただきます。

代表取締役社長　上原 正樹